ルクミー体験パーク

お子さんの料理で、家族の食卓を笑顔に

プロフィール

なっちゃん研究員(山北夏子)先生
ロート製薬株式会社で勤務する傍ら、ロート社内ベンチャー制度を利用してトレッシュ合同会社を設立。「驚きで人をつなぎ、100年先まで世界中の食卓を笑顔にする」をミッションにサービスを展開中。

↑「料理実験」講師・テックック なっちゃん研究員(山北夏子先生)

ハンバーグやカルボナーラ、2層ゼリーなど、「ルクミー 体験パーク」で数多くの料理を教えてくれている「テックック」のなっちゃん研究員こと山北夏子先生にお話を伺いました。山北先生がお子さんに料理を教える理由とは!?

平日は企業勤務、週末はなっちゃん先生に

私は子ども時代から科学が大好きで、「化粧品を作る人になりたい!」という夢を持って大学卒業後にロート製薬に入社。シャンプーや洗顔の開発に携わりました。

夢が叶って研究員になりましたが、ある時仕事に行き詰って悩んでしまったことが。その際に料理を作って家族にふるまったところ「おいしい」と喜んでもらえたことがありました。「もっとおいしくするにはどうしたら?」と工夫を重ねて家族と一緒にごはんを食べているうちに、みるみる身体も気持ちも元気になって、自然と仕事に向き合う力も戻ってきました。

落ち込んだ時でも家族で「おいしいね」ごはんを食べることで元気を取り戻せるというこの時の経験が根底にあり、「食」がもつ力をお子さんにも伝えたいとスタートしたのが「テックック」です。

「テックック」を運営しているトレッシュという会社は、ロート製薬のプロジェクト「明日ニハ」をきっかけに2021年にスタートしました。ロート製薬の社員のみんなに想いを伝え応援してもらって生まれた会社です。私は平日はロート製薬で働きながら、研究者としての経験を活かして週末になっちゃん先生としてお子さんたちのオンライン料理教室を運営しています。

↑ロート製薬での研究員としての勤務経験を活かしトレッシュでは料理の研究も。

「料理」を通じて、食の不思議や食卓のたのしさを伝えたい

「テックック」はお子さん向けのオンライン料理教室ですが、レシピや調理の方法を伝えるだけでなく、食の科学や不思議をお子さんと一緒に考え、発見する場でもありたいと願っています。たとえば、ハンバーグが生焼けにならないために必要なことや、カルボナーラの卵が固まってしまわないコツ。これらには食材への温度の伝わり方や温度変化が大きく関わっています。「テックック」の料理体験を通じて食に関する不思議や科学を身近にとらえる機会を提供できれば嬉しいです。

また、お子さんたちは塾や習い事などとても多忙な時代です。大人も仕事などの都合もあってなかなか家族全員で食卓を囲むチャンスもないようです。そんな中でも、週末にお子さんが料理をするとなれば、自然とご家族が食卓に集まって、家族みんなで食事をするきっかけになるのではないでしょうか。

↑レッスンは、オリジナルキャラクター「テックック」と「トモテック」のものがたりからスタートします。

「テックック」は週末にお子さんが、おうちのキッチンで調理するため、できあがった料理をすぐにご家族に食べていただけるのが特徴です。また、なるべく大人の手を借りずにお子さんだけで完成できるよう料理の工程をできるだけシンプルにしています。「ぼく・わたしが作ったんだよ!」とお子さんが自信をもってご家族にふるまい、「すごいね」「おいしいね」とご家族にいっぱい褒めていただく。そんな楽しい週末の食卓の時間をサポートできたらと思っています。

↑体験後には、なっちゃん先生からの「褒めポイント」が詰まったメッセージが届きます。
客観的な視点でお子さんの良いところが見つかるきっかけにもなると好評。

オンライン料理教室ならではの工夫がいっぱい!

オンラインでお子さんに料理を教えるうえで、もっとも気を付けているのはやはり安全面です。事故が起こらないよう細心の注意を払うのはもちろん、事故が起こりにくい仕組みを研究し導入しています。もっとも特徴的なのは、「テックック」では私自身はお子さんと一緒にお料理をしません。お子さんの動きは予想できないことも多いので、私は画面でお子さんの手元や表情を観察することに集中しています。実際の手元を見ないとわかりにくい工程は、事前に作成した動画を見ていただくことでフォローしています。

↑自分の家のキッチンで料理が習えるのもオンラインならでは!

ほかにもたとえば、「パスタをゆでる」作業では、熱湯を扱う湯切りが危険ですが、レシピ開発を重ねて湯切りなしで作れるようにしました。ほかにも、ハンバーグを蒸し焼きした後は、フライパンの蓋を開ける前に必ずお子さんにお声がけし、自分の反対側に蓋を向けるようにとお伝えするなど、危険が考えられる箇所はできるだけ予防ができるようリスト化しています。これらも研究者という仕事での経験が基本になっていると感じています。

失敗も学び!恐れずチャレンジできる体験です

研究の現場では、失敗が新たな気づきにつながるシーンが少なくありません。だからこそ、料理でもお子さんに失敗を恐れずに挑戦してほしいと考えています。あるレッスンでは、最初にあえて小さな失敗をお子さんにしていただくしかけもしていますし、不慮の失敗でもある程度はリカバリーできる方法を用意しお子さんを見守るようにしています。

お子さんが失敗を通じて気づきを得たり、成功する方法に興味を持ったり、コツを知っていただけるきっかけになれたらとても嬉しいです。

先生からひとこと

「テックック」のオンライン料理教室は、お料理初心者さんはもちろん、食べることが好きな子や、科学に興味がある子も大歓迎です!自分で作ったお料理をお父さん・お母さんに食べてもらえる料理レッスンにぜひご参加ください。

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